

車やバイクなどを撮影するときに大切なフォトテクニックを、第一線で活躍するプロカメラマンから伝授してもらいました!
プロの技を取り入れて、お気に入りの1枚を撮ってください。「初級編」「中級編」はいかがでしたか? 最後となる「上級編」では、2つのテクニックを紹介します。

車やバイクを街中で撮影したものと、自然のなかで撮影したものでは、とても大きな空気感、雰囲気の違いがありますよね。これは、ロケーションについてだけいえることではありません。時間、時の流れも意識してみましょう。
空気が冷たく、澄んでいるような早朝、黄金色に空を染める夕暮れ時、空の明るさだけが残った夕闇迫る一瞬、街灯に映し出された夜の風景など、同じロケーションであっても、随分と印象の異なった写真が撮れるはずです。
また、絵になるロケーションというと、草原や丘、海などの自然を思いつきやすいですが、都会のなかにも魅力的なスポットはたくさんあります。たとえば、橋・坂・トンネル・高層ビル群・路地裏など・・・
そんなロケーションと時の流れが紡ぎだす1枚は、見る側のイメージの広がりを誘う、魅力的なものとなるでしょう。
道路すれすれのローアングルから車を狙い、緑の空気感に包まれています
上からの照明を生かし、この空間の雰囲気を生かした1枚になっています

走っている車やバイクを撮影するときは、事前に走ってくるラインのなかに目標物を作り、そこにピントを合わせておくことをおすすめします。
そのポイントを被写体が通過するときに、シャッターを切っていく。1枚だけではなく、カメラの機能で連射モードなどがあれば、それを利用するのもいいと思います。
最近のカメラの、オートフォーカス性能はかなりよくなっていますので、このオートフォーカスをAIモード(シャッターを半押しした状態で自動的に動いている被写体を追いかけてピントを合わせてくれる)などにして、ピントはカメラ任せで、シャッターチャンスに専念するのもひとつの手です。
車やバイクなどをサイドから狙うときは、手ぶれを起こさないように、しっかりとカメラを固定し、被写体のスピードに合わせて水平に動かしながら、シャッターを切っていく「流し撮り」という方法もあります。ぜひ、チャレンジしてください。
どの方法でも、カメラのレンズは望遠を使い、スピード感と臨場感をもったカットを撮ることができます。
走っている車は、手ぶれ、被写体ぶれを起こしやすいカットです
カメラをしっかり固定し、望遠で狙うと、背景が流れスピード感を演出できます

フォトグラファー 赤松 孝
ロードレースやモータースポーツをメインに、10年以上に渡り、フリーのカメラマンとして活動。自身も大のバイクフリーク。月刊ライディングスポーツ誌・全日本ロードレース選手会/JMRA(JAPAN MOTORCYCLE RIDER'S ASSOCIATION)のWebサイトなどに写真を提供。
URL:http://www.racing-rider.com/one_shoot.aspx



